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~あらすじ~
第0章「いけす」
昭和42年、沖縄ではひそかに風疹が流行っていた。アメリカ本土から米軍基地に広がったのである。当時400人の妊婦が風疹にかかった為、生まれた子の多くが聴覚障害を持った。当時、鹿児島では障がい児が生まれると殺して山や海に捨てることが少なくなかった。そんな中、鹿児島県のある港の近くで赤ん坊が産声をあげる。
第1章「海の子」
昭和44年5月15日は沖縄がアメリカの支配下から解放され、日本に戻ってきた記念すべき日だった。その日に生まれた赤ん坊はまったくしゃべれない。成長が遅い子だとわかると村から「呪われている」と言われるように。
母親は「何かあってもこの子を守る」と決めるが次から次へと不幸が襲う。
第2章「桃と桜」
生まれつき全く聞こえない子とわかった母親は村を出て鹿児島市で娘を育てることを決心。そこで待っていたのは想像を超えるものだった。
時代に振り回されながらも母親がぶれず、凛と生きていられたのは何だったのだろうか・・・。
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